2017年7月18日、東京パイロットクラブの名誉会員 日野原重明先生が永眠されました。享年105歳でした。
日野原先生は、女性中心のクラブであるパイロットクラブを大変高く評価してくださいました。
東京パイロットクラブは、1961年頃より、当時日野原先生が学長を務められていた聖路加看護大学(現 聖路加国際大学)へ寄付金を贈呈してきました。毎年の贈呈式では日野原先生が講演して下さり、ウイットに富んだお話を会員一同大変楽しみにしておりました。また、聖路加看護大学学長で「ナイチンゲール勲章」受賞者の高橋先生をはじめとした多くの方々が、日野原先生のお勧めで東京パイロットクラブに入会しました。
日野原先生が東京パイロットクラブでの講演で毎回力を入れてらしたのが、日本に於ける、ナース(現看護師)の地位向上でした。アメリカやヨーロッパでの医師と同等の立場で仕事をする看護師のように、日本でも、地位を上げ、医療における看護の重要さを全国的に知ってもらう必要がある事。すべての都道府県に「4年制看護大学」を設置する提案は日野原先生から出たお考えです。
2011年、東京パイロットクラブ創立60周年記念で基調講演をなさった際、御年100歳でありながら会場のステージをどなたの介護もなくしっかりとした足どりでマイクの前に進み、約30分の講演を立ったまま力強い声でお話下さったお姿が忘れられません。
聖路加国際大学のチャペルに献花会場を設けてくださいましたので、パイロットの友情の印「黄色いバラ」を捧げてまいりました。7月29日に青山祭場で執り行われたご葬儀の様子がビデオで拝見できただけでなく、そのとき配られた会葬案内や日野原先生の今年のお書初めと笑顔のお写真を、献花に訪れた皆さんにも配っていらっしゃいました。
日野原先生のお人柄どおりの心温まる献花会場でした。
お花に添えたカードの言葉
「日野原先生がバラをお好きでし たので、東京パイロットクラブ の友情の印である黄色いバラを 捧げます」