2018年6月11日(月)、寄付金贈呈式を執り行い、この一年間皆様からお預かりした浄財を6団体に寄付いたしました。寄付金贈呈式では各団体の近況をご報告いただき、私たちのやっていることがお役に立っていることを実感いたしました。7月から始まる新期にむけて大いに励みになりました。
資金調達にご協力いただきました全ての方に心より感謝申し上げます。来期一年間もご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
盲導犬「アイメイト」を育成し使用者へ提供する団体。60年の歴史を持ち、これまでに1350組を超える使用者・アイメイトのペアを生み出しました。日本で一番実績の高い盲導犬育成協会です。
代表理事 塩屋降男様のお話
「盲導犬使用者の事故が起きるたびに、ホームにゲートがないから、などど社会のインフラへの批判が起きるが、それは間違っている。使用者や盲導犬への指導の誤りが第一の原因です。アイメイト協会は徹底した指導方針を取ることで安全を守っています。」
昨年7月にご逝去された聖路加国際病院名誉院長 日野原重明先生は、長年東京パイロットクラブの名誉会員として私たちの活動を支援くださいました。
看護学部生への学費の補助として毎年寄付を続けております。
募金室長 小寺啓介様のお話
「一度社会に出てから看護学を学びたいという意欲のある方にお答えして、2年間で看護学を学ぶという学士3年次編入コースを始めました。2年間ですべてを学びきるのは大変なハードスケジュールですが、学生たちは頑張っています。」
社会福祉法人わかぎりの経営する就労支援施設です。知的障害を持つ方たちが集まり、革細工などの素晴らしい作品を生産し工賃を得ています。働くことのできる喜びを提供している施設です。
施設長・法人理事 小林美千代様のお話
「手作業で商品を作り、販路を広げて工賃を得る、という働く喜びを感じています。私たちは知的障害者のための就労支援施設ですが、最近精神障害の方が参加されることになりました。少しでも社会のお役に立てたらいいなと考えています。」
脳卒中や交通事故などによる脳の損傷が原因で、脳の機能のうち、言語や記憶、注意、情緒といった認知機能に起こる障害を高次脳機能障害と言います。社会的に認識されにくいというのが現状です。
『脳損傷・高次脳機能障がいサークルエコー』はそのような方たちを介護している家族会です。介護している者同士で助け合って、啓もう活動も行っています。
共同代表のお二人
玉木和彦様(左)のお話
「介護する側の負担が高すぎると共倒れになる。まずは介護する側を守るべきだと考えている。家族会を通してみんなの現状を取材していきたいです。」
田辺和子様(右)のお話
「この度玉木氏が共同代表になりました。去年の寄付金ではパソコンを買い替えることができました。家族としては『指談』は大変有効だと実感があるがまだ科学的な検証が不足しています。」
千葉県にある児童養護施設。様々な事情で家族と暮らせない子どもたちが第二の我が家として暮らしています。現在1歳から18歳までの子どもたち約30名が暮らしています。就職し巣立ったあとも機会あるごとにOBとして多くの方が訪れる、故郷のような施設です。
理事長代理 和田上貴昭様のお話
「日本女子大学家政学部児童学科准教授として社会福祉学を研究しているため、複数の児童養護施設を知っているが、このように卒園生が頻繁に訪れる施設は珍しいです。大変に素晴らしい施設だと思います。ただ、東京都の施設に比べると、予算が乏しいというのが現状です。」
東京パイロットクラブの子クラブが文京学院大学のボランティア団体「アンカークラブ」です。若い世代にボランティアの種をまこうと、彼らの活動を物心両面で応援しています。介護施設での奉仕活動、脳関連障害への啓もう活動など、積極的に活動しています。全国には8つのアンカークラブがあり、年に数回集まって互いの活動を支え合っています。
東京パイロットクラブ会長(右端)とともに
会長 佐藤ひより様(右から2番目)のお話
「会員が減少して心配していましたが、4月からアンカーアドバイザー髙橋修一郎先生のご指導の下積極的にリクルート活動を行った結果、1年生が4名入会しました。新会員ともどもこれからもよろしくお願いいたします。」