昨年4月に「日本で特別なプロジェクトに使って欲しい」と、前パイロットクラブインターナショナル会長(アメリカ)から寄付金が送られました。ご縁があり、医療的ケア児の家族会「mamacare」と出会うことができ、この度このアメリカからお預かりした全額を寄付いたしました。
贈呈日時 2018年2月9日(金)10時より
場所 文京学院大学ふじみ野キャンパス内
「mamacare」は医療的ケア児の家族会です。医療的ケア児とは、人工呼吸器が必要、口から食べられない、排泄ができないなどの重度の障害を持ちながら自宅で暮らしている子供たちのことです。医療的ケア児は医療的対応が難しいので現存の福祉サービスがほとんど利用できず、必然的に、家族、中でも母親は24時間介護に追われています。一休みすらままならず、社会的に孤立しがちという実情です。
そんな中、2014年に8家族が自ら立ち上げた会が「mamacare」です。現在18家族が参加し、年に3,4回子連れで集まってゆっくりと座れるひと時を味わっています。その間、作業療法学科の学生などがボランティアとして子どもたちと遊んでいます。参加者は「一杯のコーヒーを座って飲める幸せ」をかみしめています。
東京パイロットクラブは、PickMeUpsとして一度に1.0リットルのコーヒーが作れる大型のコーヒーメイカーと寄付金をお送りしました。この寄付がほっとするひと時を提供することを祈っております。
寄付贈呈式には多くの大学生が参加しました。彼らは作業療法学科などの大学生です。mamacare開催時に子どもたちと遊んでくれるお兄さん、お姉さんです。mamacare代表のお母様は「子どもたちは毎日親や先生とばかり過ごしがち。若い学生さんが遊んでくれることは、子どもたちにとってもめったにない楽しいひと時です」と語っていらっしゃいました。
今回、特別な使命を持った寄付金を預かったことがきっかけで、東京パイロットクラブ会員は医療的ケア児という存在を知ることができ、学びのチャンスを与えられました。また、活動方針「介護をする人への支援PickMeUps」を実践することができました。寄付をくださったPI前会長に心より感謝申し上げます。この大切な体験を今後の活動に活かしてまいります。